2003年5月8日、事件は起こった。
それは昼休みのことであった。
保健室にいた自分の耳の入ってきたのは事件発生から数分後。
「Nが落ちた、落ちた」
そう、勇者は2階からパイプを伝って降りようとしていたとき、足を滑らせて下へ落ちたのだった。
そのあと、勇者は保健室へ運ばれて事件の詳細を聞く。
「近道になるかもしれない」、「降りてみたかったから」などのいう意味不明な発言の数々。
その後、勇者は病院へ運ばれた。
救急車を必死で拒んだためタクシーだったらしい。
約1.5m地点のところから落下したのにもかかわらず、勇者は奇跡の軽症であった。
翌日勇者は何事もなかった顔で登校、体育も普通に参加していたという素晴らしさ。
「勇者落下事件」
ともわでの勇者の地位を確立した歴史に残る事件であった。